国立西洋美術館で開催中の「ハプスブルク展 600年にわたる帝国コレクションの歴史」に行ってきました。さいわい私が出かけた日時はそれほど混んでいませんでした。
国立西洋美術館のいつも企画展のスペースでは、600年にわたる帝国の歴史を振り返るには狭すぎますね。これは仕方ないことですがなかなか楽しめました。西洋史の重要人物が目白押しです。
順路の終わりは、もちろんオーストリア・ハンガリー二重帝国時代の皇帝フランツ・ヨーゼフ、そして皇妃エリザベトです。第一次世界大戦の戦後処理により、ハプスブルク家は欧州政治から姿を消すのは周知のとおり。展示会もここでおわりです。
チケットに採用されたのはスペイン帝国の宮廷画家ディエゴ・ベラスケスによる《青いドレスの王女マルガリータ・テレサ》です。父王フェリペ4世が描かせた可憐な肖像画がいくつか残されていて、王女マルガリータ8歳のときに描かれたこの絵もそのなかの一点です。
展示会ではなるべく音声ガイドを利用するようにしていますが、花總まりと梅原裕一郎のナレーションによる音声ガイドもよかったです。とくに芝居かかった花總さんのナレーションは個人的にツボでした。オススメです。