退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」@Gallery AaMo

先日、東京ドームシティ内にあるGallery AaMoで、「篠山紀信展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN The Last Show」を見てきました。ひさしぶりの東京ドームでした。

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"Last Show"とあるように、2012年から全国を巡回してきたシリーズの最後の展示会となります。私自身も以前、東京オペラシティで同展を見た記憶があります。

会場は「GOD」「STAR」「SPECTACLE」「BODY」「ACCIDENTS」の5つのエリアに分かれています。順路の最初に設けられれた、著名な物故者の写真で構成された「GOD」のエリアに圧倒されます。篠山紀信のキャリアの長さも実感できます。

写真を引き伸ばして壁一面の巨大サイズで写真は迫力があり、写真集で見るのとは別の力を体感できます。ただし、あまりに写真が大きいためか会場がせまく感じます。別の写真を見る観客の視線が交差するんですね。会場が混雑していると見るのがつらいかもしれません。

この展示会で面白いと思ったのは、写真にキャプションが付いていないことです。必要があれば、入場時に配布している作品リストと照らし合わせて被写体や年代など情報を確認しながら鑑賞していいます。この方法は工夫しれば他の美術展などでも使えるかもしれません。

入場料を考えるとややコスパが悪い気もしましたが、面白い体験でした。

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