退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

NHK総合の「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」が終わったワケだが……。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN 前夜 赤い彗星」(全13話)の放送が終了しました。

2015年から2018年にかけて全6話で劇場上映された「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」を30分枠に再編集したものです。途中、謎の休止期間もありましたがようやく終了しました。

私は封切時にこの作品を映画館で観て、その後もAmazonプライム・ビデオなどでも何度も見たので、いまさら感慨もありませんが、やっと終わったなという思いです。

当初の懸念どおり、OVA全6話を、30分枠(NHKでは25分)に分割して全13話のテレビシリーズに再編集したのはどう考えても悪手。「ぶつ切り」編集になったばかりではなく、カットされた場面もかなりありました。「機動戦士ガンダムユニコーン RE:0096」のときと同じですね。新規OP/EDはなかなか楽しめましたが、機会があればOVA版(全6話)で見直してほしいものです。

本作のラストは「ファースト」に接続するかに思えますが、厳密にはおなじみのテレビアニメ「機動戦士ガンダム」ではなく、安彦良和のコミック『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』(全24巻)の第1巻に接続します。この部分はアニメ化されていないので、ぜひコミックを読んでみてください。オススメです。視聴者のなかに「ガンダムが出てこない」と騒いでいる人もいましたが、今回見たのは原作にある「過去編」というわけです。

機動戦士ガンダム THE ORIGIN コミック 1-24巻セット

放送終了してあらためて思うのは、やはり「THE ORIGIN」の放送は公共放送であるNHKがやるべきだったのかということ。先日の参院選では「NHKから国民を守る党」が台頭して話題になりましたが、番組を買ってきて放送するだけのビジネス(?)は公共放送にはふさわしくありません。明らかに民業圧迫です。NHKが汚名を晴らすには「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」のアニメ化に援助することでしょう。本作に続編のアニメ化が実現したら、少なくともアニメファンの支持を得ることはできるでしょう。

続編アニメがつくられる見込みは薄そうですが、とにかく無事放送が終了してよかったです。