千葉大学は7日、2020年4月の新入生から授業料を値上げすると発表しました。学部生の年間授業料は現行の53万5800円から約10万7千円(20%)値上げし、64万2960円となります。これを「全員留学」などを柱とするグローバル人材育成戦略の財源とするようです。
国立大なのに学費高すぎ
そもそも国立大なのに学費が高すぎます。年額64万2960円という学費はおっさん世代からすると目を疑います。いつからこうなったのだろうか……。やれやれ。
文部科学省によれば、国立大学の授業料の標準額は53万5800円で、各大学の裁量で最大20%の値上げが可能。今回の千葉大の値上げは上限額いっぱいということになります。
低所得世帯に対して、どのような手当てあるのかわかりませんが、もはや貧乏人は子どもは国立大にも行きにくい時代になったようです。
全員留学させる意味がわからない
たしかに大学生のうちに海外を体験するのは有意義かもしれませんが、卒業要件として必修化するのはいかがなものでしょう。
学生のモチベーションがないのに、無理やり海外に行けと言われて行っても意味がないでしょう。また医学部などの医療系、理工系の学生はただでさえ忙しいのに海外なんて行ってる場合ではないかと。
学生全員が修学旅行のようにぞろぞろ「海外留学」に行くのでしょうか。千葉大は下のサイトで「千葉大学グローバル人材育成"ENGINE"」の意気込みを示していますが、具体的にどうするのかさっぱりわかりません。
学生の負担は総額いくらになるのか
今回発表となったのは、年10万円の学費の値上げ、4年間で40万円の値上げ。これで海外留学なら安い気もしますが、これは学内の基盤整備に使うとのこと。なんだかな~。
というわけは、渡航費用や滞在費用は学生負担ということでしょうか。で、学生の負担は総額はいくらになるのかでしょう。物価の欧米に1か月も留学したら50万円ぐらい請求されてもおかしくありません。
そもそも留学プログラムはの内容はどうなっているのか。どのくらいの期間行くのかさっぱりわかりません。学費値上げだけ、先に発表して「海外留学プログラム」の内容は何も明かさない。これでいいのかしらん。