退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

マルベル堂の写真集『キャンディーズ プロマイドから微笑がえし』がよかった!

キャンディーズの活動期間は思いのほか短い。1972年のデビューから1978年の解散まで、わずか6年間。本書は70年代アイドル黄金期に活躍した3人組が残したマルベル堂の“プロマイド”を完全収録した写真集。

この本は、2011年にマルベル堂90周年記念企画として出版された。他のタレントについても同じ企画の写真集があるのと思ったが、キャンディーズだけのようだ。数あるアイドルや俳優のなかから、キャンディーズを選んだのは慧眼というべきだろうが、2011年に他界したスーちゃんの追悼の意味もあったのかもしれない。

3人が揃いのカットのほか、ランちゃん、スーちゃん、ミキちゃんぞれぞれのソロショットを加えた全464カットが収録されていて資料的価値は高い。紙幅のほとんどはプロマイドで占められているが、プロマイドの撮影カメラマンとマルベル堂社長・三ツ澤博氏のインタビューも載っていて、往時のエピソードも興味深い。

ちなみにマルベル堂は商品は、ブロマイド紙の「ブロマイド」ではなく、「プロマイド」というらしい。今回初めて知りました。

余談だが、私にはキャンディーズが活躍していた記憶はあるが、アイドルをいちばん熱をあげていたのは80年代前半である。だからキャンディーズの楽曲をきちんと聽いたのも彼女たちの引退後であり、やや世代がずれている。

それでも大学のサークルの先輩には、後楽園(東京ドームじゃないよ)に「ファイナルカーニバル」(お別れコンサート)を見に行ったと自慢していたの人がいた。年齢を考えるとマセた子どもだったのだろうが東京出身者はいいなぁ、と思ったことをよく覚えている。

f:id:goldensnail:20190424140257j:plain:w420