退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

Apple Special Event はサービスのみ

今週Appleが開催したApple Special Eventはいつもと違っていました。なんとデバイスの発表はなし!

イベント前にAirPodsiPadiMacの新製品がリリースされたので、「あれ」と思っていましたが、イベントでは新しい「デバイス」でなく新しい「サービス」が発表されました。詳細は以下のサイトなどを参照してください。

www.gizmodo.jp

今回大きく分けて次の4つのサービスが発表されました。

このなかでApple News+は日本では商売やる気はなさそうですし、ゲームもあまり興味がないので、以下にApple CardとApple TV+について感想を書きます。

Apple Card

Appleが提案する新しい時代のクレジットカード。ゴールドマン・サックスマスターカードと提携してつくったクレジットカードです。そのまま日本に展開することはできないでしょうが、日本でもApple Payには注力しているので、いずれ日本に上陸するでしょう。

日本では、どの金融機関と組むのかわかりませんが注目です。Appleユーザなら即座に飛びつくのは必至。おそらく年会費などでフィルターかけるのでしょうが、どのあたりで線引きするのか注目です。クレヒスが重視されるのでしょうか。

Apple Cardのリアルカードがちょっとカッコいいです。チタン製。カード番号やCVV番号、有効期限に署名すらありません。たぶん磁気ストライプもないでしょう。どうやってセキュリティと利便性を両立させるのか興味のあるところです。

その日にキャッシュバックがあるのも魅力的。Apple製品については3パーセント、Apple Payによる決済については2パーセントのキャッシュバックを謳っています。SuicaApple Cardを組み合わせて使えればかなり強力そうですが、この業界はややこしいので国内での運用はどうなるか予断を許しません。

AppleTV+

Appleの提案する動画配信サービスです。一言でいうと「AppleNetflixになった!」ということでしょう。ついにAppleが独自コンテンツの制作に投資することを表明しました。

イベントではスティーブン・スピルバーグ監督をはじめ、アメリカのエンタメ業界の重鎮たちが登場して場を盛り上げていました。しかし、正直日本では馴染みのない人もいてどうもピンときません。

せめて日本のアニメ業界から庵野秀明あたりが参加を表明したらよいのに思いましたが、米国ドメスティックなサービスなのかという印象を受けました。加えて、すでに世間から評価を得ている人たちばかりで面白味に欠けます。その点、Netflixは新しい息吹を感じさせるアーティストたちが自由に撮っているように思います。

Appleのコンテンツ以外に注目したいのは、Mac用のApple TVのアプリが投入されることです。この純正アプリがあらゆる動画配信サービスのMac側のインタフェースになるとうれしいです。いまはウェブブラウザから動画を見ることが多いのですが、これをなんとかしてほしい。このApple TVアプリが普及してMacの標準アプリになってほしいものです。

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