退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『女賭博師乗り込む』(1968) / 江波杏子の当たり役「昇り竜のお銀」シリーズ第6作

新文芸坐の《魅惑のクールビューティ 追悼 江波杏子》で映画『女賭博師乗り込む』(1968年、監督: 田中重雄)を鑑賞。江波杏子主演の「女賭博師」シリーズの第6弾。今思うと江波杏子と安田道代が姉妹役なのがすごい。「みだれ壺」との二本立てだったが、こちらのフィルムの状態は悪くなく一安心。

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深川芸者の娘・銀子(江波杏子)と昌代(安田道代)は、芸を仕込まれて育てられるが、ふたりとも芸者になることを望まず、銀子は賭博師として壺振りの道を選び「昇り竜のお銀」の異名を取るようになり、昌代はガールズバンドを組み、興行のかたわらバーに出入りして博打に興じるようになる。ある日、母の急死をきっかけに壺振り稼業に嫌気のさした銀子は壺を封印して芸者となる。しかし、悪玉社長(山茶花究)の罠にはまり、大恩ある女親分(浪花千栄子)のために封印を破り、「深川おどり」のあと大一番に乗り込む……。

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銀子は壺を封印して、芸者として「深川おどり」というイベントに出演して舞踏を披露するシーンがある。ここが本作の目玉であろう。大映ならやってくれるだろうと期待したが、意外にしょぼくて残念だった。学芸会ですかとツッコみたくなるレベル。

往年の大映なら長回しで江波の晴れ姿をしっかりと撮っていたはずである。そもそも踊れないのかという疑念もあるが、壺振りの所作を特訓するなら、日本舞踊も仕込んでほしかった。

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ラストの壺振りでの大勝負は見応えがるが、ルールが分からないのはツライ。当時の観客はみなさんルールを知っていたのだろか。サイコロを2つ振って「一」とはどういうことだろう。気になってしょうがない。

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