取り壊しが決まっている普門館のステージが、解体前に一般公開されると聞いたので行ってきました。かつては全日本吹奏楽コンクールの舞台だったことから「吹奏楽の甲子園」などと呼ばれ、関係者には聖地とされている記念すべきホールです。
普門館が完成したのは1970年。東日本大震災をきっかけに耐震強度が不足していることは判明し、2012年からホールが使えなくなりました。再開が検討されていたようですが断念。ついに解体されることが決り、年末から作業が始まることになりました。
関係者からの強い要望を受けて、ホールを所有する宗教法人「立正佼成会」は「普門館からありがとう~吹奏楽の響きたちへ」と題して一般公開を企画したそうです。仕事帰りに立ち寄れるとの配慮からでしょうか、夜遅くまで公開されていたのがナイスです。
ステージには楽器を持った吹奏楽経験者たちが集まり、思い思いに音出しをして別れを惜しんでいました。
ありがとう普門館。
丸ノ内線方南町駅から歩いて普門館に到着。夜なのでホール外観の全貌はよく見えません。いろいろ大きな建築物を見てきたので、かつてより小さく感じますね。
ステージにはすでに多くの人が集まっていました。楽器の音が懐かしいです。一般公開にわらわら人が集まってきたら、どんな仕切りするのかな心配しましたが、当日はそれほどの混雑はなく安心しました。
観客席に立ち入りできないのは残念でしたが、照明は灯っていました。ステージから臨む5000名収容の観客席は圧巻です。
寄せ書きというか音響板にメッセージを書くコーナーがありました。
記念品にポストカードと普門館の外壁の使用されているというタイルをいただきました。解体前に一般公開してくれた主催者の英断に感謝したいと思います。本当にありがとうございました。