退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

伝説の月9ドラマ「東京ラブストーリー」を見て時代の流れを感じた件

少し前に再放送された、テレビドラマ「東京ラブストーリー」(1991年、全11話)を録画で見た。主演は鈴木保奈美織田裕二。10月から放送される予定の織田・鈴木が共演する「月9」新作「SUITS/スーツ」のPRのための再放送。右上に常時「SUITS/スーツ」のスーパーインポーズが大きく表示されてうっとうしい。

ドラマの内容はひとまず措いておくが、ドラマの風景に時代の流れを強く感じた。80年代までのドラマやラブコメでは、待ち合わせで二人が連絡がとれずにすれ違うというのが定番だったが、このドラマでもクリシェというべき「すれ違い」イベントが繰り返し登場する。

このすれ違いは携帯電話が個人に普及していなかった時代ならではイベントである。現代ではみんなスマホを持っているから、LINEなどでメッセージを送ったり、直接電話をかけたりすれば、そうしたすれ違いはまず起こらない。現代を舞台にしたドラマでは現実味のないエピソードとなってしまった。

このドラマが放送されたのは1991年だが、この30年足らずの間の変化に驚くばかりだ。個人はインターネットを介していつでもつながれるようになった。この事実だけを見ても、科学技術の進歩と社会の変化に驚かされる。

オフィスを見てもやはり時代を感じる。個人のデスクにパソコンがないのはいまでは考えれない。このドラマでも「パソコンを使えよ」という作業をする場面があったが、仕事のやり方もドラスティックに変わった。またオフィスで堂々と喫煙しているのもいまでは見られない風景だろう。

あと当時の東京も懐かしい。営団地下鉄のロゴや公衆電話に人がたくさん集まっている様子はすでに懐かしいし、いまはなき渋谷パンテオン前や旧国立競技場の姿も見ることができる。当時の東京の記録映像としても貴重かもしれない。

わずか30年足らずでこれだけの変化があるのだから、これからの10年、20年後にはどんな社会になっているのか空恐ろしい気がする。

時代の流れを感じるといえば、新作ドラマの「SUITS/スーツ」の番宣に登場する織田・鈴木の容姿が最たる例だろう。だれしも歳を取るのは仕方ないが、織田が渋みを増したなと思える一方で鈴木は……。女性にとって、とくに女優にとっては時の流れが残酷なものである。