退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

東京都立大学の名称復活が決まりました!

先月、首都大学東京が名称変更を検討しているという記事を書きましたが、あっというまに「東京都立大学」に変更することが決まりました。2020年4月から変更するようです。

先月の時点で名称変更は既定路線だと思いましたが、これほど迅速に発表になるとは思いませんでした。下は首都大からの名称変更決定を伝える記事です。

いろいろ取ってつけたように理由を挙げていますが、要は「東京都が設置したことが明確になるように名称変更する」ということのようです。

私は関係者でもなんでもありませんが、「だったら最初からそうしとけよ!」と都民のひとりとして憤りを感じます。名称変更に伴うコストはいかほどかかるのでしょうか。15年前の名称変更は、4つの大学を統合するために新しい革袋が必要だったかなと思いますが、また変更するのかよ、というのが率直な感想です。

下は小池百合子都知事の記者会見のニュースです。


知名度低い「首都大」 20年から再び「東京都立大学」

この会見で「ブランディング戦略」云々と言っていますが、大学のブランドというものは一朝一夕で確立できるものではなりません。都内の有力大学のうち旧制大学だった大学は戦前から、まら戦後学制改革でできた大学も70年間ぐらいは、自らの大学ブランドを育ててきました。15年間程度でブランドが確立できるはずがありません。ようやく世間で首都大の認識が高まってきたのにもったいない。もっと長い目で見ないといけません。

また「名称を戻す」と言っている人がいるが、これも正確ではありません。2005年に東京都立大学東京都立科学技術大学東京都立保健科学大学東京都立短期大学を再編・統合して開学したのがいまの首都大学東京です。統合前の旧東京都立大学はいまの首都大の一部にすぎず別モノです。だから「名称を戻す」という表現はおかしい。

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余談ですが、都立大と名称が類似している「東京都市大学」私立大がありますが、「東京都立大学」の名称が復活するとややこしいですね。いまも「東京都市大学」の学生は、都立大と間違われて、「お、おう」ということがあるそうですが、ますます混乱しそうです。

もっとも「東京都市大学」も、2009年に旧武蔵工業大学と旧東横学園女子短期大学が統合して改称された経緯があります。2005年に東京都立大学が改称してその名称が消えたから「東京都市大学」と決めたのでしょう。いまごろ関係者は頭を抱えているかもしれません。大学統合は難しいですね。

首都大学東京(文系) (2018年版大学入試シリーズ)
東京都市大学 (2018年版大学入試シリーズ)