退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

庵野秀明初監督作品OVA「トップをねらえ!」を見ました!

先日、日本映画専門チャンネルで無料放送されていたOVAトップをねらえ!」(全6話)を見ました。何もかも懐かしい。

この作品は、1988年にガイナックスにより、OVAとして製作・販売されたSFロボットアニメです。庵野秀明の初監督作品としても知られており、キャラクター原案にはなんと美樹本晴彦が起用されるなど豪華なスタッフが名を連ねています。

トップをねらえ! Blu-ray Box

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  • 発売日: 2012/02/24
  • メディア: Blu-ray

タイトルからしてアニメ「エースをねらえ!」や映画「トップガン」のパロディであり、昭和時代のアニメや特撮作品のパロディの要素を盛り込んだ明るいトーンのアニメです。美少女がロボットを操縦する設定で、オタクのツボを一点突破を狙った作品に仕上がっています。若い人には元ネタがわからないかもしれませんが……。

またヒロインの名前がタカヤ・ノリコ、これを演じる声優が日高のり子、そして主題歌を当時のトップアイドル酒井法子が歌うという「トリプルノリコ」も話題になりました。


トップをねらえ! Gunbuster OP (Eng Subs)

この作品は序盤はヌルい学園ドラマかと思わせますが、途中から急にシリアスな展開になっていきます。とくに「ウラシマ効果」を演出として効果的に使っているあたりは、ただのオタクアニメではなく本格的なSFアニメの風格を感じさせます。

今回の放送はなかなか楽しめたのですが、惜しむらくはOVAの特典映像だった「科学講座」がなかったこと。「トップをねらえ!」の世界観を解説するコーナーです。「エーテル理論」や「タンホイザー・ゲート」などの用語をきちんと解説してもらわないと……。これこそ「本編」なのにわかってないなぁ。

それでも無料で全6話を見れたのでよいことにしましょう。放送は「アニメーション作家・庵野秀明の世界」という企画のなかのひとつ。まあ庵野監督が大成したおかげで初期作品のOVAを見れるわけです。当時は玉石混交でしたがたくさんのOVAが作られて勢いがありました。いまのアニメ業界とは隔世の感があります。

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