退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『0093 女王陛下の草刈正雄』(2007) / 力の抜けた本格パロディスパイ映画!?

新文芸坐の《二枚目は笑顔で殺す 草刈正雄スペシャルッ!》で、映画『0093 女王陛下の草刈正雄』(2007年、監督:篠崎誠)を鑑賞。今回のような草刈正雄特集でもなければ、劇場で上映されることはないだろうトンデモ映画。これは見逃せない!

0093女王陛下の草刈正雄 [DVD]

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主演の草刈正雄が「実は世間のイメージである二枚目俳優を演じている諜報部員」という設定のコメディ映画。『オースティン・パワーズ』や『裸の銃を持つ男』と系譜を同じにするスパイ映画のパロディ。予算は段違いだろうが……。コードネームの0093は、「007シリーズ」のパロディだろうが、93は草刈の「草」なのだが、「刈」はどこに行ったのかは定かではない……。

まあ映画の出来を云々するものバカらしい作品。天下の草刈正雄がよくオファーを受けたなと思ったがそれには立派なワケがある。そのワケとは実娘・草刈麻有との父娘共演である。こんな映画でいいんかい、と言いたくもなるが、共演者を含めてみなさん楽しいそうな雰囲気がスクリーンから伝わってっくるのは美点。草刈正雄が主題歌まで歌っています。

ちなみにボンド・ガールならぬ初代マサオ・ガールは黒川芽以でした。しかしセクシーショットはなく健全な演出です。『ケータイ刑事』を思い出しました。


草刈正雄 黑川芽以 麻有 映画 0093 女王陛下の草刈正雄 予告编

コメディ映画なので、個人差はあるだろうがギャグで笑えるかがポイント。ドッカンドッカン笑いをとるタイプの映画ではないが、館内ではクスクスと笑いが漏れていたのでドッチラケというわけでもない。この手の映画はひとりで見るのではなく、他の観客といっしょになって楽しむのよいでだろう。シモネタはないのでご心配なく。

また個人的には、元宝塚歌劇団月組トップスター・彩輝なお(旧芸名:彩輝直)が、草刈正雄のマネージャー役で出演していたのがツボだった。胸元を開けてがんばっていて貴重な映像が見れる。この作品以降、映像作品への出演が少ないのは合わなかったのだろうか。

いまはなきシネアート六本木で、映画公開時にポスターを見て以来、気になっていた作品だったが、ようやく見ることができた。しかも劇場の大きなスクリーンで。人生巡り合わせですね。

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