小池百合子都知事が都政改革本部会議で首都大学東京の名称変更に言及しました。また思いつきでめちゃめちゃ言ってますね。
これを受けて首都大学東京でも以下のようにコメントを出しました。すでに「東京都立大学」に戻すことが既定路線のようにも読み解けます。
たしかに、いまだに首都大学東京という名称が変だなと思っている人は少なくないでしょう。2005年に東京都立大学、東京都立科学技術大学、東京都立保健科学大学、東京都立短期大学を再編・統合してできてのがいまの首都大学東京です。
当時、これまでの都立大とは、まったくちがう新しい名称がほしかったという考えも分からなくもないですが、首都大学東京とはいかにもセンスがない。こんなヘンテコな名前にするなら東京都立大学として統合したほうがよかったですね。
このとき学部構成も都市教養学部が新設されるなど珍妙なものになりましたが、今年度からようやく再編され、ようやく法学部や理学部などの名称が復活しました(汗)。
知名度の低さとかブランド力などと言っていますが、「首都大学東京」となってから13年以上経過して、すでに「首都大」の名称は定着していると思います。それほど簡単に入れる大学ではありませんが、イマイチぱっとしないのは名称のせいだけではないでしょう。
いちばん問題なのは立地でしょうか。私立大がこぞって都心回帰しているなか、いまだに八王子市とや日野市にキャンパスがあるというのはどうでしょう。都心にある必要はないと思いますが、都民の大学を自負するならせめて人口重心の近くに設置してほしいものです。また社会人に開いた大学であるためにも多摩ではダメでしょう。
この名称変更は、TOKYO MXのニュースでも撮り上がられていました。学生たちにインタビューしていましたが、新橋あたりのサラリーマンに首都大学東京のイメージを訊いたほうがよかったかなと思いました。
それにしても、名称変更のコストはいかほどでしょう。名称変更の効果が薄いのなら他の用途に予算使ったほうがいいかもしれません。名前の問題じゃないでしょう。