退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『信長協奏曲』(2016) / テレビドラマの完結編だが予想以上によかった

Amazonプライム・ビデオで映画『信長協奏曲』(2016年、松山博昭監督)を鑑賞しました。「のぶながコンツェルト」と読みます。フジテレビ系で放送されたテレビドラマ『信長協奏曲』(2014年)の完結編。主演は小栗旬石井あゆみのコミックの実写映像化ですが、原作コミックは未完(既刊16巻)なので、映画のためのエンディングが用意されました。

高校生サブロー(小栗旬)が戦国時代にタイムスリップして織田信長として天下布武により天下統一を目指します。元の信長が明智光秀小栗旬・二役)になるというユニークな着想のストーリーです。

織田信長明智光秀が登場すれば、当然「本能寺の変」ということになりますが、テレビドラマでは盛り上げるだけ盛り上げて「続きは映画館で!」とばかり中途半端な幕切れでした。この映画はドラマを受けての完結編にあたり、気になる本能寺の変も描かれます。しかしテレビドラマの続編なのでテレビドラマを見てないと楽しめないかもしれません。

このような時代を超えるSFモノは、タイムスリップした登場人物の行く末、そして時代が変わってしまうのかということが注目点になります。『戦国自衛隊』では、結局時代は変えられずにタイムスリップした自衛官が時代に殺されるという結末でした。

今回はどうだったかというと、詳細なネタバレは避けますが、サブローは戦国時代から現代に戻りサラリーマンになっているという結末です。そして戦国時代からスマホを介して愛妻・帰蝶柴咲コウ)からメッセージを受け取るという無難なエンディングでした。まあ原作が未完なので、突飛なことはできなかったでしょうが……。

テレビドラマのスペシャル的な位置づけの映画ということもあり期待値が低かったこともありますが、期待以上によかったです。コミックも読んでいる私にとっても、原作と比べて著しくがっかりすることがなかったのはよかったですね。機会があればスクリーンで見てみたいと思うほどには面白かったです。

映画的には野外での戦のシーンや本能寺の炎上シーンなどは十分に見応えがありました。スタッフの熱意が伝わってくるようです。出演者では、二役を演じた小栗旬の熱演は見事だったし、とくに闇落ちしている羽柴秀吉を演じた山田孝之の演技は特筆できます。


「信長協奏曲」予告

余談ですが、戦国時代で稀有な体験をして現代に戻ったサブローが、現代社会でどのように生きていくのか、その体験はビジネスで活かせるのだろうか、そもそも高校生のときにタイムスリップして、大人になってから戻って現代社会にキャッチアップできたのだろうか。いろいろ気になります。その後のサブローを描いても面白いのではと思いました。

映画『信長協奏曲 NOBUNAGA CONCERTO』