ヤマザキマリのコミック「スティーブ・ジョブズ」(全6巻)を読み終わりました。ウォルター・アイザックソンよるスティーブ・ジョブズの伝記が原作。
伝記の翻訳本はジョブズの死去に合わせて早々に出版されましたが、コミックは2017年夏刊行の単行本で完結というスローペースでした。マンガ化するにはいろいろ調べることもあったのでしょうが刊行ペースが遅く、今回も最終巻が出たのを見逃していたほどでした。
それにしても最終巻は詰め込みすぎ。Apple Storeの立ち上げ、iPodとiTnuesの誕生、iPhone誕生、そしてiPad発表といまのAppleの主力製品が次々に登場します。それに重ねて、ジョブズの闘病から死去までが一冊に詰め込まれています。
既刊分のコミックは、ジョブズがアップル製品を抱いているデザインの表紙だったので、製品ごとにじっくりと描いていくのかと思っていました。それだけに最終巻が駆け足だったので驚きました。原作は未読ですが、大部なので詳細な記述があるのではと思ってしまいます。私自身の記憶も新しい時期のエピソードが省略されていて残念に思いました。
それでも、原作の伝記は分厚く、翻訳の文体もちょっと苦手で挫折した自分にとっては、このコミックはたいへんありがたかったです。絵柄も登場人物の特徴をよく捉えていて魅力的でした。長い間お疲れ様でした。