退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「MJ’s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE 1958」@川崎市市民ミュージアム

会期終了間際に川崎市市民ミュージアムまで遠征して「みうらじゅんフェス」を見てきました。

副都心線東横線が乗り入れするようになったのでかなり楽になりましたが、交通費が高いのには閉口しました。武蔵小杉駅からさらに路線バスに揺らてようやく会場に到着。しかしそれだけの価値はありました。

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で、「なぜ川崎なの?」と誰しもが疑問に思うことです。会場内で上映されていたビデオのなかで「川崎市市民ミュージアムで開催された横尾忠則さんのトークショーに出演したときの縁」だと謎解きをしていました。なるほどね。

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本展は「マイブーム」という語の生みの親であるみうらじゅん氏の「マイブームの全貌展」です。想像以上に大規模で驚きました。子ども時代からのラク貴重なコレクションが所狭しと展示されていました。

  • 怪獣ブーム
  • 仏像ブーム
  • 漫画家ブーム
  • エッセイストブーム
  • イラストレーターブーム
  • フォークシンガーブーム
  • ウシブーム
  • いやけ物ブーム

このような「マイブーム」関連の展示に加えて、氏の創作したアートの展示が目を引きます。美大出身の矜持でしょうか。

また個人的には「フェロモンレコード」がツボでした。展示されたレコードのリストがほしいところです。

ただし今回初の公立施設での展示会のためか、R18エリアが寂しかったのは残念。エロスクラップをずらりの並んだ壮観な姿が見たかった。エリアには「こどもお断り」の断り書きがりありました。

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また、感心したのは「みうらじゅん年表」です。氏の生誕から現在に至るまでの活動と社会の動きを並べて見るこることができます。これがめっちゃ長い。還暦を迎える氏の半生に思いをはせつつ、さらに観覧者自身の人生を投影できるナイスな展示です。

本展で「マイブーム」を堪能しました。それにしても大学の受験票まで展示されていたのビックリしました。あらためて物持ちがいいなと思いました。これが金をとって見せるのだから「あっぱれ!」というほかありません。

今回はじめて川崎市市民ミュージアムまでやってきました。郊外らしいゆったりした施設でなかなかよかったです。私にはアクセスがイマイチなので、みうらじゅん氏のような俺的キラーコンテンツがないとなかなか訪れる機会はないでしょうが、近くにお住まいの人はラッキーだなと思いました。

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