退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】森秋子『脱力系ミニマリスト生活』(2017年、KADOKAWA)

世の中には「これはストイックすぎるだろ!」というミニマリストの本も散見されますが、この本は脱力系というか少し緩いミニマリストの本です。親しみやすいですね。

脱力系ミニマリスト生活

脱力系ミニマリスト生活

  • 作者:森 秋子
  • 発売日: 2017/06/01
  • メディア: 単行本

数々の暮らしのヒントになかに、家庭内別居などの小ネタをいろいろはさんであるので楽しく読めます。人間関係に悩む子どもに「大丈夫!私なんて大人だけど友達一人もいないよ」と自信満々で励ましたらしいので、かなり変わり者かもしれません。本のなかだけの演出かもしれませんが、旦那さんは大変そうですね……。

そのなかから3つだけ印象に残ったことを紹介します。

第一は「黒い服は損をする」。理由は、黒はほこり、糸くず、毛羽立ちが一番目立つから
とのこと。旦那さんは黒い服でキメているそうですが、私も結構黒い服が好きなので、「あーあ、損なのか」と少しガッカリしました。それでもファッションなのでそう簡単にスタイルを変えるつもりはありませんが気になりました。

第二は「エア爆書い」。ネット通販サイトで欲しいものを次々にカートに入れるという「遊び」で、実際には買いません。ムダな買い物をしないでストレスを発散するための手段ですが、なかなか面白いです。

第三は「家テント」。家のなかに簡易のビーチテントを張るという謎の行動です。本のなかに写真が載っていましたが、こんなの初めて見ました。「冬に暖房を入れなくても、とても暖かい。冬のマストアイテム」とのこと。これはちょっと試してみたいと思いましたが、あまり人様に見せられる画ではありませんね。

短時間で楽しく読めますので、暮らしのヒントをさがしている人にオススメです。

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