退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

サンライズ制作のSFアニメの金字塔『銀河漂流バイファム』を見た

Amazonプライム・ビデオでテレビアニメ『銀河漂流バイファム』(全46話)を鑑賞。1983年から1984年までTBS系列で放送されたSFロボットアニメ。神田武幸監督作品。ジュール・ヴェルヌの冒険小説『十五少年漂流記』を下敷きにしたと思われるアニメ作品は、少し前に見た『無限のリヴァイアス』や『蒼き流星SPTレイズナー』を含めて、サンライズでも数多く制作されているが、本作はとびきりの名作。80年代サンライズ制作のSFアニメの金字塔と言ってもいい。

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西暦2058年、人類は宇宙進出を果たし植民惑星に移民を果たしていた。ある日、地球から遙か彼方の植民惑星クレアドが、異星人から突然の攻撃を受け壊滅する。衛星軌道上の宇宙ステーションまで生存者が逃れるが、さらに異星人の追撃を受けて難民と軍人は練習宇宙艦ジョイナスで隣接した植民惑星まで逃れる。その間も異星人の攻撃は続き生存者は減り続け、ついに大人1人と少年少女13人を残すのみとなった。さらに最後の大人も敵との交戦中に撃墜され、少年少女たちだけで宇宙艦を操り、戦闘メカで敵と交戦しながら脱出を図ることになる。

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このアニメはロボットアニメの体裁をとっているが、メインは少年少女たちの成長譚である。13人のキャラが立っていて、それぞれの人間関係がよく描けているので、大人にとっても良質の人間ドラマとして安心して見ることができる。いまみても面白い。いまのアニメは萌えばかりで、本作のようにじっくり人間ドラマを描いていくアニメは成立しないのだろうか。そんなことを思った。

一方、ロボットアニメにもかかわらず、主役のメカ(ラウンドバーニアンと呼ばれる)が目立たず玩具のセールスには苦戦したらしい。そのために打ち切りの話も何度となくあったと伝えられる。いまみても大河原邦男のデザインによるメカはカッコイイのだが、ロボットが大活躍して無双するアニメではないので玩具メーカーとしては面白くなかっただろう。あくまでも人間ドラマだった。

ラストは余韻を残していて、打ち切りになって滅茶苦茶になった『蒼き流星SPTレイズナー』とくらべれると、結果として幸運なエンディングと言える。また後に本作の外伝にあたる『銀河漂流バイファム13』(1998年)も制作された。神田武幸が逝去したため監督が交代して作風が変わったらしいが、こちらは未見。