退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

安藤忠雄展 @国立新美術館

六本木の国立新美術館で開催中の「国立新美術館開館10周年 安藤忠雄展―挑戦―」を見てきました。当初、美術館でなぜ建築の展示会をやるのかと不思議に思いましたが、素人ながら新鮮な気持ちで楽しめました。見に行ってよかったです。

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稀代の建築家・安藤忠雄は、専門教育を受けずに建築家として大成したことで知られています。今回ボクシングのプロライセンスを取得していたことを知りあらためて驚きました。入り口近くで安藤の現在のアトリエを原寸大で再現した展示が迎えてくれますが、そのなかにボクシンググローブやボクシングシューズがあったのが印象的でした。

展示の後半は主に表参道ヒルズや海外の美術館などの巨大プロジェクトが紹介されていますが、心に残ったのは、主に初期に手がけた住宅の展示。打ち放しコンクリート、単純な幾何学的造形という安藤の特徴がよく現れています。でも住人は住みにくそうですね……。

順路を進んでいくと、「光」をテーマとして一連の教会作品のコーナーがあります。そのなかに今回の展示館の目玉があります。インスタレーションとして野外展示場に原寸大で再現された「光の教会」ですが。これは必見です。外が明るい時間帯に見に行くのがよいでしょう。

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光の教会」のインスタレーション

この「光の教会」のインスタレーションがなければ、この展示会に足を運びませんでした。ちなみに大阪の茨木市にある実物の教会では、寒いので十字架の部分にガラスが入っているそうです。

その他にも安藤の手がけた建築の模型や写真が多数展示されているので、建築に造詣が深い人はかなり楽しめるでしょう。

あと今回の音声ガイドはオススメです。安藤忠雄氏ご自身が味わいのある大阪弁のイントネーションで作品や思い出について語ってくれています。こうした展示会ではなるべく音声ガイドを利用しています。なかにはひどい音声ガイドもありますが、今回は大当りでした。