退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『イヴ・サンローラン』(2014) / 淡々と流れるホモホモしい伝記映画

DVDで映画『イヴ・サンローラン 』(2014年、監督:ジャリル・レスペール)を鑑賞。著名なファッションデザイナーであるイヴ・サン=ローラン(Yves Saint-Laurent, 1936-2008)の人生を同性の恋人で後援者でもあるピエール・ベルジェとの関係を軸にして描いた伝記映画。フランス映画。主演はピエール・ニネ。イケメンです。

淡々とイブ・サンローランのなぞっていく静かな伝記映画。アメリカ映画のようなへんな盛り上がりはない。サンローラン(ピエール・ニネ)が、アルジェリア独立戦争で戦っていた仏軍に徴兵されるが、精神的ダメージを負って入院する。その後、ディオール社を解雇されたサンローランが「自分のメゾンをつくる」と、ピエール・ベルジェ(ギヨーム・ガリエンヌ)とともに独立を決意するあたりで映画がやや高揚するが、あとは淡々と流れていく。

サンローランが生きていたら何という分からないが、衣装や装飾などの美術は健闘して視覚的にサンローランの世界観を再現しようとしている試みは成功しているように思える。ファッションショーのシーンなどが美しく撮られているのは、この映画の美点である。

加えてサンローランとベルジェの関係が生々しく描かれているのも特徴的。最近の欧米の映画ではLGBTはタブーではないのだろうが、ホモホモしい描写に耐性がある人はさらに楽しめるのかもしれない。


映画『イヴ・サンローラン』予告編