退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『ワンダーウーマン』(2017) / 「DCエクステンデッド・ユニバース」シリーズ第4弾

近所のシネコンで『ワンダーウーマン』(2017年、監督:パティ・ジェンキンス)を鑑賞。実は『ダンケルク』を見に行ったが、タイムテーブルを見損ねていてあえなく断念。自業自得なのだが、そのまま帰るのも悔しいので、代わりに『ワンダーウーマン』を見てきた。

ワンダーウーマンは、バットマンやスーパーマンで知られる<ジャスティス・リーグ>の主要メンバー。DCコミックス史上最強女性スーパーヒーローの実写化作品です。

時代は第一次世界大戦中。女性だけが住む島、セミッシラで育ったアマゾン族の王女ダイアナ( パティ・ジェンキンス)が、ある日外界から舞い込み、海岸で墜落事故を起こしたスティーブ・トレバー( クリス・パイン)を救出する。ダイアナはスティーブから戦争の悲惨さを聞き出し、戦争を早期集結させるためにロンドンに向かう。ダイアナは外界の異文化に戸惑いながらも、スティーブが集めた仲間たちとともに、敵と対決すして宿敵アレスを倒して戦いに決着をつける。神ゼウスが息子であり戦いの神であるアレスから人類を守るために創った女性戦士の島に生まれたという謎の設定が肝。


WONDER WOMAN – Rise of the Warrior [Official Final Trailer]

こんな話だけどはっきり言ってマンガです。アメコミなのでマンガなのは当たり前だが、ストーリーは分かりやすくジェットコースターに乗っているような気分のまま最後まで見れるのはさすが。よくできていて楽しめます。及第点。

ただ女性監督がつくる女性ヒーロー映画として注目を集めたので、男性非難というかある種の性に対する思想性を期待したが、そうしたものは感じられず拍子抜けした。主人公が優等生的で面白味に欠ける。ダイアナが夜の生活でスティーブをベッドの上でひぃひぃ言わせて圧倒するような描写がほしかったかも……。

これからのジャスティスリーグでばんばん稼ぐつもりだろうが、このワンダーウーマンはキャラクターは少女信仰がつよい日本でウケるのだろうか。おっさん世代にはこれでいいのかもしれないが、若い世代にはBBA無理するなとしか映らないではないか。

海外の興行成績は上々だと聞いたが、劇場も客がそれほど入っていなかったのでちょっと心配になる。

これを見て、テレビドラマ『アオイホノオ』のなかで学生がつくる課題映像にあった「ワンダーマスミ」を思い出した。このキャラは 小嶋陽菜が演じていたが、日本ではこのくらいのkawaiiがないとキツイのはないだろうか。

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