退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】ひろゆき『無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21』(大和書房、2017年)

2ちゃんねるニコニコ動画を手掛けた、ひろゆきが実践する「コスパのいい行動原理」を紹介した本です。表紙のデザインに惹かれてつい手にとりました。

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

無敵の思考 ――誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

「おわりに」にあるように、ひろゆきのこれまでの言動を編集者がまとめたものです。まあ、ひろゆきがキーボードに向ってポチポチと執筆するわけないので想定内です。でも正直言うとかなり読みにくい本です。ネタは面白いだけに少しなんとかならなかったのかと残念です。

この本のなかで、ひろゆきは「人はなぜ生きるのか?」という究極の問いに対し、「死ぬまでにできるだけ楽しく暮らすため」と言い切っています。ある意味「ひろゆきの幸福論」と言ってもいい本です。「これからは料理が大事なスキル」とするあたりは、少し前に読んだ、phaさんの『持たない幸福論 働きたくない、家族を作らない、お金に縛られない』と共通した部分もあったのが面白かったです。

ビジネス書としてカネを稼ぐ方法を追求するための本ではなく、「今の生活で満足できるように考え方をシフトする方が手っ取り早い」と看破しているのは清々しくさえ思えます。これから人工知能などの出現により、二極化する未来に備えるのに「お金がなくても工夫して幸せを目指す」という選択肢を提示しているのが印象的です。

また、ひろゆきの楽しみは何だろうと思って読んでいると、「これだけしていれば満足」ということは、映画を見ることだそうです。私も映画好きななので親近感を感じると同時に、映画のような受動的な娯楽が好きだというのは意外でした。もっとアクティブなことに関心があるかと思っていました。いずれ好きな映画を紹介してくれたらと思いました。

この本は、「最強のルール」と謳っていますが、それほど体系的に整理されているわけではないので読むのに疲れますが、断片的には新しい発見があり楽しく読めました。しかし、この本自体は「コスパ最強」ではないことは指摘しておきたいと思います。

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