退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コミック「BLUE GIANT」を読了しました

石塚真一のコミック「BLUE GIANT」(全10巻)を読み終わりました。ジャズを題材にした青年の成長譚です。

仙台在住の高校生・宮本大は進路に悩んでいたが、ライブハウスでのジャズ演奏に衝撃を受け、テナーサックス奏者を目指す。高校卒業後、プロを目指し上京する。東京で出会った沢辺雪祈、そして大の高校の同窓生・玉田俊二とともにトリオを結成して音楽活動を始める。ライブハウス『SO BLUE』に出演が決まるなど上昇気流に乗ったかに思えたが、ピアノの雪折が交通事故に遭い、トリオは解散。大は渡欧して新たな舞台で音楽活動を続けることを決意する。

こんな話ですが、大のまっすぐで一途なキャラクターが際立っています。汚れちまったおっさんの胸に染みます。そんな彼を応援する周囲の大人たちも魅力的に描けています。惜しむらくは恋愛要素は希薄でヒロイン不在なのがちょっとさみしいかなと思いました。

音楽を題材にしたコミックと言えば、最近では「のだめカンタービレ」が思い出されます。こちらはクラシック音楽なので劇中で流れる音楽を頭に浮かびます。アニメ化や映画化もされて話題になりました。一方、ジャズを扱った本作はどんな音楽が流れているのかちょっと想像つきません。スタンダードならまだしも、オリジナル曲ではなおさらです。

最近はコミックがちょっと話題になると、アニメ化・実写化されるという風潮がありますが、題材がジャズ故にこの作品の映像化はなかなか難しいかなと思いました。

あと絵柄について一言。その昔、石塚真一の『岳』を読んだとき「この絵はないわ〜」と思い結局読むのをやめた記憶があります。それからおよそ10年を経て、さすがに上手くなってます。この点で時代の流れを感じました。

主人公がドイツに渡ったあとは、続編の『BLUE GIANT SUPREME』というタイトルで連載が続行しています。こちらもコミックが溜まったら読んでみたいと思います。

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