退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】汐街コナ『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)』(あさ出版、2017年)

タイトルが直球です。従来はさもありなんという階層の人たちの過労自殺が報道されていましたが、最近では世間から「一流」とみなされている職場でも同様の事件が報告されています。

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

私もそうしたニュースに接すると、タイトルのとおり「死ぬくらいなら辞めればいいのに……」と思っていましたが、それができない理由が何かあるのでしょう。その理由に興味があり、この本を手にとりました。

漫画パートも役に立ちますが、監修者の心療内科医が専門的見地から、過労死・過労自殺する人が「死ぬくらいなら辞めれば」ができない理由をわかりやすく解説しようとしているのが肝です。

しかし、どうもピンときません。「過度のストレスを受け続けると、逃げ出すという選択肢が見えなくなる」という説明がありました。それはそうかもしれないが、そのようなプロセスでそうなるかをもう少し知りたかった。また、そうした最終局面になる前に動けないのは他に理由があるような気もします。


「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由(ワケ)

それでも仕事や会社に追いつめられている人のとるべき対処法が詳しく書かれているので、これで救われたという人がいるのは納得できました。

漫画パートにもありましたが、「辞める会社がどうなっても知ったこっちゃねえよ」こんぐらいの気持ちで行こう、とういのは正解です。一人抜けたぐらいで業務に支障が出るような会社は市場からとっとと退場した方がいいでしょう。なんとかなるもんです。

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