退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『鋼鉄の巨人 怪星人の魔城』『鋼鉄の巨人 地球滅亡寸前』(1957)

シネマヴェーラ渋谷の《石井輝男十三回忌》で『鋼鉄の巨人 怪星人の魔城』『鋼鉄の巨人 地球滅亡寸前』(1957年)を鑑賞。新東宝制作の『鋼鉄の巨人(スーパージャイアンツ)』シリーズの第2弾前後篇。主演は宇津井健

日本初の特撮スーパーヒーロー物映画として、アメリカの「スーパーマン」を意識して作られたという。シリーズで全9作品制作されたというから当時の子どもたちの人気を得たのだろうが、いま見るとさすがに古い。

「スーパージャイアンツ」というネーミングも意味不明。ヒーローは一人なのにジャイアンツと複数形だし、巨人化するわけでもない。子ども相手とはいえ、いい加減すぎる。こういうことが

それでも、カピア星人は地球征服のため東京に奇病を流行らせ病人が出た家には印の赤い旗が立つ風景、人々を苛む「ギー音」、そして前衛舞踏のようなダンスを踊る怪星人など、全編を通して漂うオドロオドロしい雰囲気に石井輝男監督の持ち味を見ることができる。

いま見てすごく面白いという映画ではないが、特撮の古典として見ておくべき作品かもしれない。この映画も見ると、後年の「ウルトラマン」や「仮面ライダー」のいかにスゴいのかあらめて確認できると言うと酷だろうか。

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