退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『おっぱいバレー』(2009) / いろいろ惜しい青春グラフィティ

Huluで映画『おっぱいバレー』(2009年、監督:羽住英一郎)を鑑賞。原作は水野宗徳の同名小説。主演は綾瀬はるか

おっぱいバレー [DVD]

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舞台は1979年の北九州。弱小の中学男子バレーボール部の顧問になった若い女性教師・寺嶋美香子(綾瀬はるか)は、部員たちのやる気を引き出すため「あなた達が頑張ってくれるなら先生なんでもする」と宣言し、生徒たちと試合に勝ったらおっぱいを見せると約束してします。部員たちは俄然やる気になって練習に熱心に取り組むようになる。しかし試合を間近にして「おっぱいの約束」が学校に知られ問題になる。


おっぱいバレー映画予告編

部員の成長を軸にストーリーは展開し、これに美香子先生の教師としての再生の物語が重ねられる。あくまでも主役は男子部員のはずだが、それぞれ部員たちの掘り下げが不十分なのが致命的。最後まで名前さえも覚えられないほど存在感がない。

そもそも部員たちがやる気を失っているのは理由があるはずだが、「おっぱいの約束」だけでそれが解決するというのも安易すぎる。映画の前提に疑問があるように思える。

しかも部員のひとりの幼なじみという女子中学生が序盤で登場して映画のヒロインかと思うが、最後まで活躍しないのも不満。他にもいろいろ伏線が回収されずにいらいらする。脚本が雑すぎる。

また個人的には、バレーボールの試合をどのように映画で表現するのか注目していた。CGを使うのだろうかとも期待していたが、スローモーションを多用した凡庸な映像でがっかり。ストーリーに難がある映画なので、せめて映像で魅せてほしかったがこちらも期待はずれ。

結局、美香子先生が「おっぱいの約束」の責任を取らされ中学を離任することになり、見送る部員たちに電車から手を振るシーンで終わる。これで男子中学生が素直すぎる、もっと荒々しいリビドーが溢れているものだろう。お前らこれでいいのか。

それに応えるべく、美香子先生は電車のまどからおっぱいを見せるぐらいやればいいのに。綾瀬はるかはさすがに脱がないだろうから、ダブルボディでもいいだろう。それが『おっぱいバレー』というタイトルに釣られて観に来た観客への最低限の礼儀ではないだろうか。

綾瀬はるか in おっぱいバレーオフィシャルPHOTOブック <テレビタロウ特別編集> (TOKYO NEWS MOOK (通巻149号))