退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【訃報】渡部昇一さん死去

英語学者で保守派の論客の渡部昇一先生が亡くなくなった。86歳だった。

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渡部氏の政治的信条には相容れないものを感じていたが、日常系のエッセイなどは面白く読んでいた記憶がある。1976年に刊行されてベストセラーになった『知的生活の方法』(1976年、講談社現代新書)などは、いまでいうライフハックともいうべき本でいまだに本棚にある。

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

おそらく先生の著書で読んだのと思うが、英文法の研究のために英語圏ではなくドイツに留学したエピソードが印象に残っている。山形の貧家から上智大学に進み学生として大成する成功譚も夢があって読んでいて地方出身者としては楽しかった。

専門の英語学の業績はついては、私には理解できるほどの学識はないが、一般の読者向けに書かれた英語関連の新書はいまでも読む価値があると思われる。読書ノートを見ると『講談・英語の歴史』(2001年、PHP新書)は当時面白く読んだとある。英語史を軽妙なタッチで紹介する本だったらしいが、詳細ははすっかり忘れてしまった。いい機会なので再読してみようと思う。

講談・英語の歴史 (PHP新書)

講談・英語の歴史 (PHP新書)