退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【訃報】渡瀬恒彦さん死去

俳優の渡瀬恒彦さんの訃報が届きました。映画「仁義なき戦い」やTVドラマ「十津川警部」の活躍が知られていますが、個人的には東映のプログラムピクチャーの印象が強いです。本当にかっこよかった。

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以下、渡瀬恒彦さんの出演作から私的ベスト3を挙げます。若い頃の作品が中心になります。

南極物語 (1983年、監督:蔵原惟繕)

「どうして見捨てたのですか なぜ犬たちを連れて帰ってくれなかったのですか」というコピーで知られる大ヒット作。

南極の昭和基地に残された15匹の樺太犬のサバイバル劇です。1年後に再会を果たす兄弟犬タロとジロと越冬隊員の姿が感動を呼びました。

渡瀬さんは高倉健とともに南極越冬隊の犬の飼育係です。この映画の主演は犬たちなので人間ドラマは希薄ですが、普通のいい人を演じた渡瀬さんが印象に残っています。

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皇帝のいない八月 (1978年、監督:山本薩夫)

自衛隊による軍事クーデターを描いた映画です。列車を占拠して乗客を人質にして東京に乗り子入れるという荒唐無稽な話。まじめに作ったのでしょうがカルト映画の類でしょう。

渡瀬さんは元自衛隊員で列車を占拠する部隊の指揮官を演じています。群像劇ですが主役と言ってもいいでしょう。当時、大抜擢だったと思います。

この映画では渡瀬さんの妻を吉永小百合が演じていて、その美貌も見どころです。渡瀬さんが吉永をレイプするシーンが印象に残っています。まあ天下の吉永が相手なのでおとなしいソフトな演出ですがちょっといいシーンです。

もちろんクーデターは鎮圧されますが、渡瀬さんの最期も必見です。

真田太平記 (1985-86)

これは映画ではなく、1985年から1986年に放送されたNHK新大型時代劇です。昨年の大河ドラマが『真田丸』だったので触発されてこのドラマを見直しましたが、なかなかよくできた時代劇ドラマでオススメです。

渡瀬恒彦さんは、真田幸村の兄・真田信之役で、『真田丸』では大泉洋が演じていた役です。ちなみに草刈正雄はこのドラマでは幸村を演じ、後に『真田丸』では真田昌幸を演じています。

後半の主役は幸村ですが、丹波哲郎、渡瀬恒彦、草刈正雄の親子の熱演が素晴らしい。武者姿の渡瀬さんも記憶に残っています。

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