今日は歴史上の画期になるかもしれません。アメリカ合衆国大統領選挙で共和党候補のドナルド・トランプ氏 (Donald Trump, 1946-) がヒラリー・クリントン (Hillary Rodham Clinton, 1947-) を破り、アメリカ次期大統領になるのが事実上決まりました。
▲トランプ勝利の図 (Source: CNN.com)
これまで数々の問題発言で物議を醸してきたトランプ氏が、アメリカ合衆国大統領となり「核ミサイルのボタン」を手中にすることになります。アメリカ国民の選択とは言え、本当に大丈夫なのでしょうか。
本来ならば、他国の選挙にあれこれ言うのは筋違いかもしれませんが、アメリカの大統領となると話は別です。日本への影響のみならず世界への影響が懸念されます。
さて選挙結果をチェックするとアメリカが分断されていることがよく分かります。まずは州別の選挙結果のちがいです。ざっくり言って西海岸と東部の州はクリントン氏を支持し、それ以外の地域はトランプ氏を支持しています。アメリカに行くときはだいたいは西海岸か東部を訪れますから、これがアメリカのすべてではないということに留意する必要がありそうです。
▲州別の投票結果 (Source: NBC News)
また出口調査で学歴別の投票傾向も興味深い。僅差ですが高学歴層はクリントン支持、低学歴層がトランプ支持が多いようです。アメリカの場合、選挙の出口調査で人種や学歴ごとの調査が発表されますが、日本でも学歴別の調査をやってほしいですね。日本だと禁忌になるのでしょうか。
▲学歴別投票傾向(出口調査) (Source: CNN.com)
トランプ vs. クリントン。どちらが大統領になってもどうなのだろうと思っていましたが、あのトランプ氏が次期米大統領ですか……。アメリカ国民の選択ですから尊重しなければなりませんがかなり不安です。終わりの始まりにならなければいいのですが。