退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

世界最大の定額音楽配信サービス「Spotify」を試してみた

今年ついに世界最大の定額音楽配信サービス「Spotify」が日本上陸しました。さっそく試してみようと思ったが、「招待制」だったので面倒になり放り出していましたが、ようやく本格的にサービスが開始されて招待が不要になったので試してみました

iPhoneアプリ

以前インストールしたアプリから登録すると、すぐに「無料プラン」で使えるようになります。アプリの画面はこんな感じでまあ普通です。
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「無料プラン」で何ができるかというと、すべての楽曲を検索できるがシャフル再生のみ可で、利用時間は月15時間というものです。「無料プラン」でできない操作をしようとすると、いちいちポップアップで「プレミアムプラン」へ誘導しようとするのが鼻につきます。あまり洗練されているとは言えません。

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ただ「フリープラン」を使っていると次第にイライラするようにデザインされているのか分かりませんが、「できること」と「できないこと」が絶妙に設定されています。なるほどこれが世界を席巻したサービスというものかと感心しました。

Macアプリ

次にMac用のアプリもインストールしてみました。App Storeからではなく、Spotifyのサイトからインストールします。画面は黒を基調としたデザインでこんな感じです。

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iTunesに比べるとやや重たいように思いました。表示切替もワンテンポ遅れて再生している曲から画面表示が遅れることがありますが、バックグラウンドで再生している分には気にならないでしょう。

なお、SpotifyのアプリはユーザーのiTunesのライブラリを検索・再生できます。いろいろ試しに検索していると「おお、こんなアーティストもあるのか!」と思ったら、自分のライブラリがヒットしていることがありました。

プレミアムを一週間お試し

アプリでいろいろ試しているうちに操作ミスをして、プレミアム一週間お試しをすることになりました。ワンクッション確認画面があってもいいのにと思いましたが、せっかくなのにもう少し付き合ってみることにしました。

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当然プレミアムになると、ピンポイントで楽曲の再生できますし、スキップもできます。当たり前ですがフリープランとは段違いに快適です。

最重要課題は楽曲の品揃え

サービスのエクスペリエンスはほぼ申し分ないのですが、音楽配信サイトの肝は楽曲の品揃えです。こればかりはまったく個人の音楽の趣味に依るので一概に言えませんが、個人的には物足りません。

私の好きな歌謡曲、アイドル、アニソン・特撮などの日本のコンテンツが圧倒的に不足しています。歌謡曲で言えば、松田聖子中森明菜などおっさんホイホイのコンテンツが揃っているのは美点ですが、やはり品揃えがまったく不十分です。

これじゃどうしようもないなというが素直な感想です。

まとめ

まず世界水準の音楽配信サービスを体感できてよかったと言いたいです。ただ実際使ってみると日本参入が遅れた理由も分かった気がします。おそらく日本向けのコンテンツが集まらなかったからでしょう。いまでもかなり不足しているように思います。

それでも未知の音楽とのマリアージュがあるのも事実。試用期間にもいろいろな出会いがありました。これに価値を求める音楽好きにはプレミアムで利用する価値がありそうです。おっさんとしては最近ストライクゾーンが狭くなり、自分の好きな音楽しか聞かなくなっていることに気付かせてくれて感謝しています。

一方、現時点では好きなアーティストの楽曲が見つからないから要らないという人も多いでしょう。こればかりは今後のSpotifyの営業活動の成果を見守るしかありません。日本でSpotifyが定着するか興味のあるところです。

【参考記事】
alltag.hatenablog.jp