退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

萬屋錦之介主演のテレビ時代劇『それからの武蔵』(1981)が放送中

BSジャパン市川團十郎版『宮本武蔵』(1975年)が終了した後、今週から萬屋錦之介主演の『それからの武蔵』(1981年、全13回)が放送されています。巌流島の決闘後から晩年の武蔵が描かれます。

それからの武蔵 DVD-BOX

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このテレビ時代劇は、小山勝清の同名の歴史小説を原作にして、1981年新春、当初東京12チャンネル(現・テレビ東京)の12時間超ワイドドラマで放送されました。今回放送されているのは、これを全13回に再編集されたバージョンです。

武蔵が市川團十郎から萬屋錦之介に急に変わったのには、正直戸惑いましたが、やはり宮本武蔵と言えば、60年代に東映映画で5部作で武蔵を演じた萬屋錦之介でしょう。貫禄と殺陣のキレがちがいます。ただし、本作のストーリーは東映の5部作と直接の関係がありません。

武蔵はすでに巌流島の決闘で名実ともに天下無双の剣豪と世間に知られていて、雑魚は武蔵の名前を聞いただけで逃げ出すほどです。したがって、いまのところかつての小次郎のような好敵手は登場せず、有無を言わせない強さで難なく敵を切り伏せます。まるでスティーブン・セガールのようです。

これから武蔵は晩年に向かっていくので、どうしても精神面にフォーカスした地味なドラマになりそうです。救いは佐々木小次郎の元・情婦で武蔵を執拗に狙うおりん(江波杏子)のやさぐれ感でしょうか。なかなかいい味出しています。