退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「博多大陥没」にみる社会のタガが外れた日本 - もうダメかもしれんね

8日、産経新聞の号外で「博多駅前 大規模陥没」のニュースを知った。

リオ五輪の会期中は日本選手がメダルをとるたびに号外が出て、「どうでもいいだろ!」と思っていたが、普段は訃報や大事故のニュースを号外で知ることが多い。号外を開くときは何が起こったのかドキドキする。

今回も現場写真を見てビックリした。まるで映画の一場面のようだ。また海外の事故かなとも思ったが、紛れもない博多駅前で起こった事故である。原因究明はこれからになるのだろうが、この写真を見て「日本はもうダメかもしれんね」と思った。

先月の都内の大規模停電のときも同じような気持ちになったが、今回は映像的なインパクトが強烈だったのでなおさらだ。社会のタガが外れているのかもしれない。

こうした事故に接するとアニメ『銀河英雄伝説』のあるエピソードを思い出す。自由惑星同盟の首都星ハイネセンで戦争による人材不足が原因でコンピューターの入力ミスによる交通渋滞が発生。渋滞に捕まった登場人物たちが、戦争が続くなか有能な人材が軍隊にとられてすぎている、とグチをこぼすシーンだ。

もちろんいまの日本は戦争により人材が奪われているわけではないが、こうも社会の根幹を揺るがせる事故が続くと「日本はもうダメかもしれんね」と思ってしまう。

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