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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『オデッセイ』(2015) / SF版ロビンソン・クルーソーを思わせる秀作

映画

早稲田松竹で映画『オデッセイ』(2015年、監督:リドリー・スコット)を鑑賞。アンディ・ウィアーのSF小説『火星の人』(原題:The Martian)を原作とするSF映画。

事故により火星にひとり残された宇宙飛行士マーク・ワトニー(マット・デイモン)のサバイバル劇。食料や水が足りないなか科学者(専門は植物学)としての知識を駆使して生き残りを図る前半はSF版「ロビンソン・クルーソー」を思わせる。

後半は、地球との通信を回復させた後、NASAを中心とした人たちが彼を救出しようと奔走する姿が描かれる。どんな困難も理性で克服できると思わせる堂々とした「人間賛歌」のヒューマンドラマに仕上がっている。

不毛の地である火星のサバイバルと聞くとシリアスなSF映画かと思うが、主人公は始終ユーモアを混じえて明るく振舞うのが印象的。生死の狭間にあるのに湿っぽくならない。これはなかなかできない。日本語吹替ではどう演出されるかわからないが、このユーモア感覚はオリジナル音声で見てほしい。


The Martian | Official Trailer [HD] | 20th Century FOX

スパイスとして、クルーの残していった音楽コレクションである70年代のディスコ音楽が流れるのも楽しい。SF映画とドナ・サマーの「ホット・スタッフ」は妙な取り合わせだが不思議にマッチしていて面白い。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年)を思い出した。

映像的にはハリウッドのSF大作なので文句なし。ぜひ映画館の大きなスクリーンで見てほしい。

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