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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

天皇陛下、「生前退位」の意向を示す

雑記

天皇陛下「生前退位」の意向を示すというニュースが産経新聞の号外で流れました。正直、産経新聞の号外は本当の重大ニュースのときと、産経新聞的な重大ニュースのときがあり困惑します。今回はその中間でしょうか。

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もし「生前退位」が実現すれば憲政史上初ということになり天皇制の転機になるかもしれません。退位後は「上皇」と呼ばれるようになるのでしょうか。

それはさておき、「生前退位」を実現するには皇室典範改正が必要なりますが、「生前退位」ができる条件を決めるのはなかなか難しいでしょう。本人の意向のみで退位できるとすれば恣意的に退位を求められるといったおそれもあります。また将来「おれ、天皇辞めるから」と言い出す天皇がいないとも限りません。

たしかに高齢であることを考えると、そろそろ引退してもいいじゃないかと思うのは人情ですが、話はそれほど簡単ではありません。そもそも天皇に人権はあるのかという議論は昔からあります。職業選択の自由はないし参政権もありません。引退についても一般国民とは根本的に異なる考えるのが自然でしょう。

天皇の公務が重荷であるなら、皇位はそのままで摂政と立てて公務の一部を分担することも考えられます。「生前退位」が天皇陛下の意向であれば、なぜそうしたののか天皇陛下が国民に語りかけてほしいものです。今回のニュースも宮内庁が否定しているそうですが、メディアにリークされて国民が初めて知るというのは閉鎖的な印象を受けます。

皇室典範改正について言えば、さらに重要な問題が先送りにされています。下図は産経新聞に載っていた天皇系の系図ですが、新たに子孫を残せる男子は悠仁親王のみという現状では、どう考えても現行の皇室典範では皇統を維持することは困難です。

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この問題はかなり以前より指摘されていますが問題が先送りになっています。このままでは皇統が途絶えて日本は憲法改正を経て共和制に移行する、というシナリオもあり得ない話ではありません。残された時間はそれほどありません。