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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】菅なな子『アイドル受験戦記 SKE48をやめた私が数学0点から偏差値69の国立大学に入るまで 』(文藝春秋、2016年)

『ビリギャル』の二番煎じかなと思いながら読み始めるがなかなか面白い。タイトルどおりに元SKE48菅なな子名古屋大学に合格するまでを振り返る受験体験記。アイドル時代のエピソードが全体の3分の1、残りが受験体験記という配分である。

SKE48の5期生に合格し同期で最初に選抜メンバー入りし、紅白出場も果たした菅なな子。しかしその後、アイドル活動に限界を感じ大学進学を決意してSKE48を卒業する。当時の成績は壊滅的だったが、いい指導者に恵まれ猛勉強の末に名古屋大学経済学部に合格するという話。軽量入試の私大ではなく旧帝大に合格するがミソ。

アイドルの裏話と受験体験記の二本立てで一粒で二度美味しいが、アイドルということを除いても青春の1ページとしても楽しく読める。どうしても若者の成長譚は点数が甘くなる。

受験生にとって参考になるかわからないが、SKE48卒業後、東進衛星予備校に入学していることが奏効しているようだ。予備校の宣伝塔というわけでもないだろうが、東進コンテンツや指導方法が垣間見れてなるほどと思った。私立高校に通って、さらに予備校に通うのか。ビハインドを背負って旧帝大に現役で入るにはさすがにカネがかかるらしい。

家族のサポートもばっちり受けてイイハナシダナーと思える体験記なのだが、ひとつ面白いなと思ったエピソードがあった。自動車会社の管理職だという父親が『名古屋大学数学入試問題50年』を持ちだして指導に乗り出すという話だ。パパさん張り切りすぎだろ。

名古屋大学数学入試問題50年

名古屋大学数学入試問題50年

現在は大学生の傍ら公認会計士を目指して勉強中という。リア充すぎて眩しいが人生の勝ち組とはそういうものだろう。


菅 なな子 スペシャルインタビュー 『アイドル受験戦記 SKE48をやめた私が数学0点から偏差値69の国立大学に入るまで』

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