退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

GWはドラマ『警部補 古畑任三郎』を堪能しました

GW中にBSフジでドラマ『警部補 古畑任三郎』(全12回、1994年放送)が帯で放送されていた。田村正和主演の刑事ドラマ『古畑任三郎』シリーズの第1シーズン。アメドラに見られた手法を巧みに日本のドラマに取り入れた先見性は見事。今年の大河ドラマ真田丸』の脚本を担当する三谷幸喜出世作でもある。

警部補 古畑任三郎 1st DVD-BOX

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初回放送から20年以上経っているが、それぞれの回のネタを覚えているのだから不思議なものである。とは言っても、このドラマは本格的な推理ミステリーではなく、古畑任三郎やゲストたちのキャラを楽しむタイプのドラマなのでいま見ても十分に楽しめる。

時の流れを感じたのは出演者が若いこと。そしてゲストのなかでは、第5回「汚れた王将」の坂東三津五郎(当時:坂東八十助)、そして第12回「最後のあいさつ」の菅原文太が鬼籍に入っていたことである。時の流れは速い。

警部補 古畑任三郎 サウンドトラック Vol.2

古いドラマだが今回新たな発見もあった。第11回「さよなら、DJ」に八木小織(現・八木さおり)が出ていたのを見つけたことだ。人気DJを演じる桃井かおりの恋人を奪った付き人役で、桃井に撲殺される被害者を演じている。

倒叙ミステリーなのでドラマ開始早々に退場するのだが、赤いカーディガンをまとった体を舐めるようなカメラワークが印象的。ちょうどヌード写真集をリリースして衝撃が走った時期とほぼ重なるが、いまとなってはすべてが懐かしい。

春花秋冬―八木小織写真集

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