退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

コバルト休刊

集英社発行の向けの隔月誌『Coablt』(コバルト)が5月号をもって休刊するという報道あありました。以後は無料ウェブマガジンに完全移行するそうです。

www.sankei.com

集英社発行の女性向け隔月誌『Cobalt』(コバルト)が、4月1日発行の5月号を最後に休刊することが同日、分かった。今後は同日開設した無料ウェブマガジンに完全移行する。

 
同誌は、昭和57年に『小説ジュニア』(昭和41年創刊)のリニューアルにより創刊。氷室冴子さんの平安ラブコメディー『なんて素敵にジャパネスク』などで、少女漫画のような少女小説のジャンルを確立し、新井素子さんや藤本ひとみさん、前田珠子さんといった人気小説家を生み出した。氷室さんや新井さんらが連載していた平成2年には9万部を発行したが、近年はウェブ上で小説を書いたり読んだりする読者が増え、1万数千部まで部数が低迷し休刊を決めた。主な読者層は10~30代の若い女性という。 (以下略)


産経ニュース(2016/04/01)

私自身は雑誌は一度も買ったことはありませんが、一時期「コバルト文庫」をよく読んでいました。この記事によれば平成2年(1990年)が雑誌のピークだったようですが、私が熱心に読んでいたのはもう少し前になります。とくに新井素子さんのファンでした。

いまの言葉で言えば「ラノベ」ということになるでしょうか。振り返ってみるとなぜこんなもの(失礼)を熱心に読んでいたのさっぱり分かりません。当時の谷山浩子さんの影響かもしれません。

引っ越しをくり返して、コバルト文庫は一冊も手元に残っていませんが、元々次々に消費されるていく分野の作品なのでしょう。

さて移行するという無料ウェブマガジン「Cobalt」を覗いてみました。紙の雑誌が消え電子版になるという話は最近では珍しくありませんが、「よめる&かける」という雑誌で募集していた投稿企画がウェブマガジンに移行している点が特徴的です。

従来は一部の受賞作だけが誌面の掲載されていましたが、今後はより多くの投稿作品が読者の目に触れる機会に恵まれることになるのでしょうか。ウェブマガジンでは事実上誌面は無限ですからね。ますます作者と読者の境目があいまいになるのでしょうか。

「コバルト」という懐かしい文字’を見つけてアレコレ書いてみました。今日はこれぐらいにしておきましょう。

COBALT(コバルト) 2016年 05 月号 [雑誌]