退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】レオ・バボータ『減らす技術 新装版 』(ディスカヴァー・トゥエンティワン、2015年)

2009年に出版されたロングセラー『減らす技術 The Power of LESS』の新装版。情報過多でストレスフルな生活から開放されるためには、「人生はシンプルなほどよい」と人気ブロガーが説く。

減らす技術 新装版

減らす技術 新装版

ミニマリズム」が注目されるなかタイトルに惹かれて読んでみた。要は「大切なこと」だけに集中して、それ以外は取り除き「人生をシンプルにする」ことにより、毎日が楽しくなりストレスだって減り、生産的になれるという。

この本の構成は、「原則編」と「実践編」から成り、まずは原則編では「減らす原則」をひとつずつ紹介しつつ基本的な考え方を説明していく。

  1. 制限する
  2. 本質に迫ることだけを選ぶ
  3. シンプルにする
  4. 集中する
  5. 習慣化する
  6. 小さくはじめる

これに続く「実践編」では、より具体的に「減らすテクニック」を紹介していく。時間管理、Eメール、デスクや部屋の整理、そして健康管理まで多岐にわたる。

  1. シンプル・ゴール
  2. シンプル・プロジェクト
  3. シンプル・タスク
  4. シンプル時間管理
  5. シンプル・Eメール
  6. シンプル・インターネット
  7. シンプル・ファイリング
  8. シンプル・コミットメント
  9. シンプル・ルーチン
  10. シンプル・デスク
  11. シンプル健康管理
  12. モチベーションをどう保つか

これらのすべてををすぐにに取り入れることは難しいだろうが、そのなかのいくつかでも実践できればこの本を読んだ価値があるだろう。

気になったのは、人間関係においても多少不義理になっても「大切なこと」に関係ない場合はすっぱりと切るということ。なかなか実践できないがこのあたりが最も効果がありそうだ。

もっと遡れば、出発点である「大切なこと」をリストアップするのがいちばん難しいかもしれない。そもそも「人生でいちばん大切かこと」とは何だろう。まずそこから考える必要ありそうだ。

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