ドワンゴなどが、1日に世界最強の囲碁ソフトを開発するための「DeepZenGo プロジェクト」を始めると発表しました。半年から1年後をめどに米グーグル社などが開発した「アルファ碁」に勝てるソフトを目指すとのこと。
将棋ソフトはプロ棋士を凌駕するまでになりましたが、囲碁についてはまだまだ時間がかかると思われていました。しかし米グーブル社が開発したAlpla Goは、ヨーロッパ・チャンピオンに勝ち、9日から韓国のトップ棋士であるイ・セドル氏との五番勝負が予定されています。予想を上回るスピードで囲碁ソフトが人間に肉薄してきました。
囲碁ソフトの開発については、個人プログラマが細々と開発していた時代には実力が頭打ちになっているようでしたが、Googleが人工知能技術でブレークスルーをもたらしたのは画期的です。
なぜこのタイミングでドワンゴが囲碁ソフトに手を出すのだろうかと記者会見を見てみましたが、あまりよく分かりません。人工知能にいっちょ噛んでおくかというところでしょうか。本当にGoogleと勝負になるのでしょうか。
もっともGoogleの野望は囲碁のようなところにはないでしょうから、これまで囲碁ソフトに集中してきた「Zen」の開発者たちにもワンチャンあるかもしれません。ひとりの天才プログラマーが大手企業を圧倒するは男のロマンでしょう。そうした絵も見てみたいものです。
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