退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】『メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロード』(玄光社、2015年)

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、昨年見た映画のなかで最もインパクトのあった映画でした。この本はその作品世界を解き明かすビジュアルブックです。スチールやコンセプトアート、デザイン画など豊富な図版にに加えて、ジョージ・ミラー監督ほかクリエーターのコメントもたっぷり掲載されています。量的にも質的にも満足です。

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド

メイキング・オブ・マッドマックス 怒りのデス・ロ-ド

映画の世界観を創造したクリエーターたちの頭のなかはどうなっているのだろうと思いながら映画を鑑賞しましたが、この本から企画段階から撮影現場までの過程を豊富な資料により、その一端に触れることができます。

興味を惹かれたのは、映画に次々に登場する多くの改造車です。あたりまですがガレージに鎮座する改造車が写っていて、大きさを実感できるのが楽しい。

この本はずっしりした豪華本なので、電子書籍ではなかなか再現できない味があります。その一方で、映画の一部を動画で見たり、クリエーターたちのインタビュー映像を見たりすることができたらいいのにとも思いました。

最近、映画関連の本を読んでいると思うことですが、ハリーポッターの本のように写真をタップしたら動き出したいいなと夢想しています。そろそろ新しい電子書籍の可能性を追求して時期にあるのかもしれません。
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