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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

「浜田浄の軌跡 -重ねる、削る 絵画-」展 @練馬区立美術館

練馬区立美術館で開催されていた浜田浄(はまだ・きよし/1937〜)の個展に行ってきました。

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浜田浄は、アクリル絵の具、鉛筆などを用いた抽象的な絵画を発表し続けている作家です。70年代半ばに版画作品で評価を得ましたが、その後表現方法を絶えず更新し続けています。今回は初期から近作まで40点余りの作品が展示されていました。

この展示会では、紙を隙なく鉛筆でただ塗り込めた作品がとくに印象的でした。ただの黒く塗られた紙なので、言われないとどうやって作ったのか分かりませんでしたが迫力があります。これを間近でじっくりと見ることができました。他にもキャンバスや合板などの上に絵の具や紙を重ねたさせたうえで、彫刻刀やカッターナイフなどでデザインを削り出す手法による作品も新鮮でした。彫刻と絵画の狭間というところでしょうか。

ただ作品の数の割には会場が狭く、個々の作品をもっと広い空間で鑑賞したかったです。さらに作品の製作過程の紹介があればもっと面白かったと思いました。とくに鉛筆で紙を塗りつぶす身体性を感じさせるであろう製作風景は、ぜひ映像で見てみたいものです。

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