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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

ニコ生の一挙配信でアニメ「未来少年コナン」を見た

23日、24日の2日間にわたりニコ生でアニメ「未来少年コナン」(全26話)の一挙配信がありました。1978年4月から10月にかけてNHKで放送されたアニメ作品で、宮崎駿が初めて監督をした作品としても知られています。これ以後の宮崎作品の原点と言ってもいいでしょう。

あまりにも有名なアニメなので特に言うこともありませんが、もはや日本アニメーションの古典というべき作品なのに、ニコ生のコメントを見ていると初見の人がたくさんいたので時代は流れたなと思った次第です。それでもコメントを見ながら鑑賞するアニメはなかなか楽しい。

全編通して隙のない作品ですが、今回観て唸ったのが第14話「島の一日」です。インダストリアを脱出したコナンや、ラナ、ジムシィたちがハイハーバーに着いた後の島の日常を描くエピソードです。ハイハーバーとインダストリアの関係や、ハイハーバー内部での勢力図など新しい舞台のハイハーバーの状況を、短い時間で視聴者に伝える手際が見事です。

さらにハイハーバーとインダストリアの関係は、ともすれば政治的・思想的な対立を感じさせる奥の深い問題を含んでいますが、そうした小難しいことをひとまず措いておいて、少年少女向けの冒険活劇として成立させているあたりもさすがです。

ストーリーもそうですが、このアニメの魅力は「アニメーションは動いてナンボ」ということを感じさせてくれる点です。セル画の時代なのによく動くなあ思いながら見入ってしまいます。このことは、エンディングの鉛筆画の小径が動いていくアニメーションによく現われています。

ちょっと気になったのは、画面がビスタサイズに変更されていた点。左右に縦の余白があってもスタンダードサイズのままで構わないと思うのですが、今の時代では商品価値が損なわれるのでしょうか。上下をぶった切るよりそのままでいいと思うのですが、どうなのでしょう。