退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

フランスのAZERTY配列はイケてないらしい

英語圏ではQWERTY配列のキーボードが普及しており、日本語キーボードでもアルファベットについてはQWERTY配列を踏襲しています。

一方欧州ではそれぞれの国の事情に合わせたキーボード配列があります。フランス語圏で普及しているのはAZERTY配列ですが、これがイケてないという記事がありました。

www.bbc.com

フランスの文化省が、大げさではあるもののAZERTY配列では正しいフランス語を入力できないこと指摘しています。とくに大文字のアクセントの入力に問題があるとのことです。英語とちがい、フランス語はフランス政府が厳密に管理・統制しているので政府機関が介入してくるのでしょう。

以前、タイプライターの早打ちコンテストを描いた映画『タイピスト!』(2012年)を見たときに、「フランス語に最適化されたタイプライター」としてAZERTY配列のタイプライターが登場して、なるほどと思いましたが実はあまりイケてないみたいです。

alltag.hatenablog.jp

AZERTY配列が登場したのは19世紀末で、それ以降も欠点を改良したキーボード配列が考案されていますが、すでにAZERTY配列が浸透しているため全面的に変更するのは難しいようです。

もっとも英語についても、広く用いられているQWERTY配列が必ずしも最適ではないことは知られていて、新しい配列がいくつも提案されていますが、フランス語と同じ理由で一度普及した配列を変えるのは難しいようです。

以前、USキーボードのMacでフランス語のアクセント記号の入力方法をまとめましが。上の記事を読む限りはMacの方式でいいんじゃないのか思いましたが、まあフランス語を大量に入力したことはないのでなんとも言えません。

キーボードに毎日にように接しているのに結構無関心な人が多いです。日本語キーボードについてももう少し関心が持ってほしいものです。

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photo by Savior1980