退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】『水木しげる: 鬼太郎、戦争、そして人生』(とんぼの本、2015年)

この本は水木しげるさんのメジャーデビュー50周年、そして終戦70周年を記念して今年の8月に出版されました。「93歳の巨匠の全体像を凝縮した1冊」という触れ込みでしたが、今年のうちに訃報を聞くことになるとはショックです。

少年マガジン版『墓場の鬼太郎』、戦記物の集大成『総員玉砕せよ!』の各一話を、原画で丸ごと読めるのが目玉です。欲を言えば週刊誌サイズで読みたいのですが、残念ながらいつもの「とんぼの本」のサイズです。

この他には、呉智英が水木作品のなかから「必読!傑作ベスト10」を選び、さらに「水木しげるQ&A」という解説も寄せているもの貴重。

ベスト10のなかには未読の作品もあるのでメモとして下に列挙しておきます。

  1. 「墓場の鬼太郎
  2. 悪魔くん
  3. 河童の三平
  4. 錬金術
  5. 「テレビくん」
  6. 「よみのくに 最初の米」
  7. 『総員玉砕せよ!』
  8. 『劇画ヒットラー
  9. 『巷説 近藤勇
  10. 『妖怪画談』

この本は水木しげるワールドがコンパクトな本に凝縮されているので、水木しげるを知らない世代の人にも読んでほしい1冊です。

余談ですがHuluで朝ドラ『ゲゲゲの女房』を少しずつ観ているころもあり、水木しげるが最近のマイブームです。しかし図書館に行っても手塚治虫のように網羅的な全集の蔵書がないのは残念。貸本時代の作品にも簡単にアクセスできるようになったらよいのですが。

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