退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【映画感想】『愛の陽炎』(1986) / 伊藤麻衣子主演のヘンテコなアイドル映画

シネマヴェーラ渋谷の《巨星・橋本忍》で映画『愛の陽炎』(1986年、監督:三村晴彦)を鑑賞しました。併映は、お目当ての幻の映画『暁の挑戦』(1971年)。

愛の陽炎 [VHS]

舞台は秩父。素行不良の男(萩原流行)と将来を誓い合っていたルミ子(伊藤麻衣子)は男に手ひどく裏切られて傷心する。祖母(北林谷栄)に「釘をぶち込めばいいさ」と言われ、復讐のため神社の裏の大木に「呪い釘」を打ちにいく。呪いに効き目があったのか男は事故死。男の死後、実はルミ子との将来を真剣に考えていたことがわかる。

詳しくは、以前NFCで見た時に感想を書きましたのでそちらを参照ください。

フライヤーには、『幻の湖』と並ぶ橋本脚本の迷作とありましたが、なかなかいい映画です。製作者の意図とはちがうでしょうが、今回の上映でも丑の刻参りのシーンでは大ウケでした。ちなみに『幻の湖』はDVDが発売されていますが、こちらはまだ幻のままです。

惜しむらくは、伊藤麻衣子が脱いでいないこと。ラブホテルやディープキッスのシーンまであるのだからもう一歩踏み出してほしかった。そうすれば決してトップアイドルとは言えなかった往時の劣勢も一発逆転の可能性があったかも。

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