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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

アルフレッド・シスレー展 @練馬区立美術館

少し前にになりますが練馬区立美術館で開催中の「アルフレッド・シスレー展-印象派、空と水辺の風景画家-」に行ってきました。練馬区立美術館開館30周年の記念展のひとつだそうです。シスレー印象派を代表する風景画家として知られていいますが、上野で開催中の「モネ展」と比べるとかなり地味です。見事に重なってしまいましたね。

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展示会は三部構成。第1章では印象主義的作風が顕著になる1870年代からパリ近郊の村モレ=シュル=ロワンに居を構えた最晩年の1890年代までを追いかけます。しかし画業を追うといっても展示点数が少ないうえに、どれも同じような風景画なので画風の変化がよくわかりません。もう少し解説がほしいところです。

第2章は「テクノロジーと描かれた河川」というテーマです。このコーナーがいちばん面白かった。シスレーが描き続けたセーヌ川とその支流の情景が19世紀の近代化の影響で変貌してきたという事実から、当時のセーヌ川について検証していきます。

治水が進む前は洪水が絶えず、冠水時は人々は樽に板を渡して往来したことを紹介されていました。本物の樽と板も展示されていましたが、残念ながら実際に渡ることはできません。記念に板を渡りたかった。また突然、荒川の堰の資料が登場したのはびっくりぽん。荒川とセーヌ川の取り合わせが想定の斜め上でした。

第3章は、シスレーの日本における影響」というテーマで、印象主義の風景画のスタイルが、日本の画家に与えた影響に注目し、練馬区立美術館の所蔵品を中心に具体的な作品を見ていくという趣向です。

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練馬区立美術館の企画展はいつもは500円で見れたのに、今回の入場料は1000円でした。正直、コスパは微妙ですが印象派好きの人は足を運んでみるといいでしょう。

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余談ですが、今回美術館周辺が整備されていてびっくりしました。
前回行った時は朽ち果てた噴水の残骸が放置されていて、「ボロボロだな。カネないのかよ」思っていましたが、「練馬区立美術の森緑地」として市民の憩いの場所に変貌していました。すっかり見違えました。

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▲ 美術館遠景

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▲ くまさん

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▲ ライオン

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▲ とんぼ(階段の上が美術館)