六本木の森アーツセンターギャラリーで開催中の「機動戦士ガンダム展」に行ってきました。9月に入ったらすぐに行こうかと思っていたら、いつのまにか会期終了間近。なかなか予定どおりにいきません。
今回はガンダムのなかでもファーストガンダムの制作資料を中心にした展示です。「ファーストガンダムこそ至高!」ということですね。わかります。
かつてない規模でガンダムの魅力に迫ります。チケットがやや高い気がしますが、まあゴニョゴニョすればお安く入手可能なので、ガンダムに夢中になった世代は9月27日の会期終了までにぜひ足を運んでみてください。
以下、簡単ですが「ガンダム展」を振り返ってみます。
音声ガイド
今回は奮発して音声ガイドを借りてみました。アムロ、シャア、ミライの3人から案内人を選ぶのですが、今回はミライ(声;白石冬美)さんをチョイスしました。本当はセイラ・マスに案内してほしかったのですが叶わぬ夢です。
この音声ガイドには、アニメで使われたSEや音楽がたっぷり使われていて大満足。先日行った「大河原邦男展」でも見習ってほしかったです。
オープニングシアター「大気圏突入」
入場すると、いきなりオープニングシアター「大気圏突入」を強制的に体験させられます。ここを通過しないと展示会場に行けないのです。
これはホワイトベースのメインブリッジを模した体感型シアター。目の前で繰り広げられるガンダムとシャアザクの戦いを、臨場感たっぷりに体感するという趣向です。
この映像ではシャアのザクがブリッジの目の前に出現するので、「これじゃホワイトベースがやられちゃうよ〜」と思いましたが、気分はそれなりに盛り上がります。
ちなみにホワイトベースのブリッジという設定なので後ろにブライト・ノアもいるのでお見逃しななく。ブライトの作戦指揮が見どころなのですが、声がちがうのが気になります。これも仕方ありませんが……。
展示内容
展示コーナーでは、「機動戦士ガンダム」制作に使われた貴重な資料約1,000点を、次の4つのコーナーで展示しています。
物語のはじまり
富野由悠季監督企画段階の資料が多数展示されています。
試行錯誤を重ねたキャラクターやメカニックの初期設定資料も面白い。本編では登場しなかったキャラクターやメカもあり興味深い内容です。
すべてはここから始まったという点で貴重な資料です。
近未来の宇宙で
宇宙空間やスペースコロニーの概念など、美術監督・中村光毅が中心にビジュアル化したリアルなSF設定の紹介です。
天井に、地球、月、スペースコロニーと含むガンダムの宇宙観を再現した模型がありましが、縮尺とかかなり雑でしたが、スペースコロニーの模型などは見応えがありました。
またTV版アニメを見た時、ジオン公国の建物などがモンスターを模したような幼稚なデザインだったののがずっと気になっていたので、なにかヒントがあるかなと思いましがとくに見つかりませんでした。残念。
戦争と人間の性
展示会最大の見どころ。安彦良和が書いたアニメーション原画を見ながらストーリーを追っていくという展示です。
いくつかのシーンでは、原画をパラパラ漫画のように連続撮影した映像と、実際のアニメシーンを比較できます。
物量的にも今回のメイン展示と言えるでしょう。すごいです。
ガンダムは終わらない
ファーストガンダム以降に制作されたガンダムシリーズの紹介です。ガンプラ中心ですが、「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」の制作資料は必見です。
10月に限定上映される「ガンダムTHE ORIGIN II 哀しみのアルテイシア」の予告編を大きなスクリーンで見れたのは収穫でした。
物販コーナー
主催者にとっては物販は大きな収入源でしょう。簡単には手が出ない高価な商品も「大きなお友だち」を対象に多数展示。買うっきゃない!(笑)
物販コーナーの片隅に、10月からTVアニメの放送が始まる「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」も地味に展示されていました。実はこっそり期待しています。