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退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

岩崎宏美のカバーアルバム「Dear Friends Ⅶ 阿久悠トリビュート」を聞いてみた

2003年に「Dear Friends」をリリースして以来、岩崎宏美さんがJ-POPの名曲を歌うカバーアルバムの「Dear Friends」シリーズも本作で第7弾です。

今回は「阿久悠トリビュート」。多くの名曲を遺した作詞家・阿久悠の作品から厳選したカバーアルバムです。岩崎宏美のアーリーデイズは、デビュー曲「二重唱 (デュエット)」を始め阿久悠筒美京平の黄金コンビからシングル曲の提供を受けていたことで知られています。いま聞いてもこの3人による一連の曲は神がかってます。

さて本アルバムの収録曲は下記のとおり。いずれの曲も自家薬籠中のモノにしているのはさすがですが、とくに西城秀樹沢田研二らの男性歌手の楽曲にも取り組んでいるのは意欲的です。低音域が魅力的ですね。

面白いと思ったのは「北の宿から」です。まさか岩崎宏美が演歌を歌うのかと思いましたが、やはり「コブシ」はなし。華麗にアレンジされていました(苦笑)。

No 曲名
1 みずいろの手紙(あべ静江 / 1973年)
2 ひまわり娘(伊藤咲子 / 1974年) with 国府弘子
3 白いサンゴ礁ズー・ニー・ヴー / 1969年)
4 お元気ですか(清水由貴子 / 1977年)
5 ラスト・シーン(西城秀樹 / 1976年)
6 時の過ぎゆくままに(沢田研二 / 1975年) with 国府弘子
7 あの鐘を鳴らすのはあなた和田アキ子 / 1972年)
8 北の宿から(都はるみ / 1975年)
9 ジョニイへの伝言(ペドロ&カプリシャス / 1973年)
10 街の灯り(堺正章 / 1973年)
11 時代おくれ(河島英五 / 1986年)
12 ピアノ弾きが泣かせた(岩崎宏美 / 1977年)

※( )内はオリジナル歌手と発表年

やや余談になりますが、このアルバムのリーフレットはカバーアルバムの見本というべき仕上がりです。オリジナルの歌手とリリース年を添えた曲目リスト、そしてセルフライナーノーツ。これ2つはカバーアルバムには欠かせません。また作詞家のトリビュートということもあるでしょうが歌詞も大きなフォントで見やすいのも好印象です。

セルフライナーノーツを読むと、これまでの人生の歩みのなかでのさまざまな思い出と別れを経てきたことが伺えます。中年の域に入ってきた世代の人ならだれしも共感できることかもしれませんが、やはりしんみりします。リーフレットを読みながら曲を聞くと感慨もひとしおです。そしてリーフレットのなかには阿久悠さんとのツーショットの写真も収められいます。

写真と言えば、今回のジャケットの写真がひときわ素敵です。何かあったのかしらん。リーフレットには同じ衣装で3枚の写真が載っていましたが、裏表紙の写真がいちばん好きかな。