タイトルを見たとき新録かなと思ったが、“アニソンの女王”堀江美都子が1970年代に残した多数のトラックから、グルーヴィー&メロウなタイトルを厳選したレア・グルーヴ・トラック集とのこと。
リーフレットによれば、選曲は日本コロムビアの穴井健太郎氏によるもので、まず最初に次の二曲が頭に浮かんだとのこと。
とくに「美しきチャレンジャー」は作曲家・筒美京平の手による名曲と知られ、同名番組の主演を務めた新藤恵美バージョンの他、手元には中村晃子バージョンなどもあるが、バックの演奏を含めてだんぜん堀江バージョンがいい。ぜひ聞きくらべてほしい。
このCDには容量いっぱいに楽曲が収められているが、聞いていると選曲が素晴らしさが感じられる。1000曲を超える楽曲から選ぶのは大変な労力だっただろう。
堀江さんは「アニソンの女王」と言われるが、時代は移り当時のようにアニメのタイトルや必殺技を連呼するような楽曲がつくられることはなくなった。そう意味では本当の後継者は登場しないであろうから、「永遠のアニソンの女王」の称号を得たと言ってもいいだろう。
さて、このCDのジャケットもなかなかカッコいい。二十歳のころのコンサートの写真だろうかと思い、リーフレットを探したが詳しい情報はなかった。その点は残念。