退屈な日々 / Der graue Alltag

将来の展望が見えない現代。それでも映画や本を楽しみ、ダラダラと過ごす日常を生暖かく記録する。

【読書感想】『決定版 東京空襲写真集』(勉誠出版、2015年)

戦後70年、東京空襲の全貌を明らかにする決定版写真集。今年3月に東京大空襲・戦災資料センター(江東区)で「東京空襲写真展」を見てきて感銘を受けたので、今度は写真集を手に取ってみました。

ずっしりとした大型本です。もちろんハードカバー。この本には1400枚以上の写真が収録されているとのこと。巻頭に数ページの東京空襲の概略について解説はありますが、写真は時系列に沿って網羅的に収録されていています。写真の膨大な数に圧倒されます。

終戦から70年を経て、ようやくこうした資料が出版されたことに驚きますが、関係者の努力は並々ならぬものがあったと想像されます。

やや残念だったと思ったのが巻末に資料として収録されていた地図です。写真展では壁に大きく掛けてあったものと同じようですが、ぼんはりしていて文字が読めません。当時の地図を鮮明な形で載せてほしかった。

欲を言えば、地図と写真とのリンクを活かした見せ方を工夫できないかと思いました。やはり自宅、勤務先、母校など馴染みのある場所が東京空襲でどのような被害を受けたのを知りたい。

これは紙媒体ではなかなか難しいかもしれません。資料をデジタル化して地図上に写真や死者数などをマッピングしてネット上に公開してほしいですね。日本の人だけでなく、空襲したアメリカの人たちにも資料を見てもらうことが大事と考えるからです。

また本質でないかもしれませんが、写真のデジタル処理でカラー化にも挑戦してほしい。白黒写真とカラー写真ではインパクトが違いますからね。
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